イギリス政府によるニコチンベイプの調査結果
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2022年9月29日、イギリス政府はニコチンベイプについての調査結果を公表しました。
主な調査結果は以下の3点です。
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ニコチンベイプのリスクはとても小さい[1]
ニコチンベイプを使用する人のがん・呼吸器疾患・心臓血管疾患のリスクは、紙タバコと比べてとても小さいものでした。また、ニコチンベイプの副流煙による害は確認できませんでした。
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ニコチンベイプの使用者と傾向
2021年のイギリスのニコチンベイプの使用者は300万人を超えており、イギリスの人口の約7%がニコチンベイプを使用している計算になります。ニコチンベイプの使用者の中で「タンク」タイプが1番人気です[2]。また、「使い捨て」タイプの人気が急上昇中です[3]。ニコチンベイプのフレーバーは「フルーツ」、「メンソール・ミント」の順で人気です。
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ニコチンベイプは禁煙に役立つ
ニコチンベイプは禁煙の手段として1番用いられており、実際に禁煙の成功率が1番高かったことが明らかになっています[4]。
ニコチンベイプが禁煙に役立つ理由等については「ニコチンベイプは禁煙に役立つ」の記事でも紹介していますので、ご覧ください。
ちなみに、イギリス政府は2023年に「スワップ・トゥー・ストップ計画」(イギリス政府が喫煙者に対して、害のある紙タバコの代わりに電子タバコを提供する計画)を発表しています。
また、イギリスでは各地域による禁煙のサポートがすでに実施されており、ニコチンベイプも禁煙に活用されています。
さらに、アメリカでは、紙タバコをやめて電子タバコを吸う人が増えてきています。
[1]短期~中期的な期間での結果。長期的(1年以上)な結果については今後さらなる研究が求められる。
[2]ニコチンベイプの使用者のなかで「タンク」タイプを使用している人の割合は、2022年は64.3%であった。
[3]ニコチンベイプの使用者のなかで「使い捨て」タイプを使用している人の割合は、2021年は2.2%だが、2022年は15.2%であった。
[4]2020年~2021年、ニコチンベイプを使用した場合の禁煙成功率は64.9%で、ニコチンベイプを使用していない場合の禁煙成功率が58.6%であった。