第5巡回区連邦控訴裁判所がFDAを敗訴にし、Triton Distribution社とVapetasia社の再申請を認めた

2024年1月3日、アメリカの第5巡回区連邦控訴裁判所は「FDA(アメリカ食品医薬品局)によるタバコの販売前申請(PMTA)が恣意的におこなわれている」として、Triton Distribution社とVapetasia社の電子タバコ製品に対してFDAが出した販売拒否命令(MDO)を無効とし、またFDAに対して両社の販売申請(PMTA)の審査を改めて行うよう命じました。


今回の裁判でFDA(アメリカ食品医薬品局)側の主張は、以下の2点でした。


  1. FDAは慎重に規制をおこなっているため、特定の製品について申請を許可するか保証できない。

  2. FDAは判決結果に関わらず、申請の拒否を続けることが定められているため、判断が恣意的であっても問題はない。

しかし、第5巡回区連邦控訴裁判所は上述のFDA(アメリカ食品医薬品局)の主張を却下しました。今回の判決は、2022年に第5巡回区連邦控訴裁判所がTriton Distribution社に対して下した判決の内容を覆すものでした。


ちなみに、第5巡回区連邦控訴裁判所は、全米13の連邦控訴裁判所の中で最も保守的な裁判所とされています。Triton Distribution社に賛成票を投じた10人の裁判官はすべて共和党の大統領によって任命されており、反対票を投じた3人についても同じです。FDA(アメリカ食品医薬品局)に賛成した他の3人の裁判官は民主党が任命していました。


他の巡回区連邦控訴裁判所は、販売拒否命令(MDO)の控訴において基本的にFDA(アメリカ食品医薬品局)を支持しています。しかし、第11巡回区連邦控訴裁判所では電子タバコ製造会社が勝訴しました。また、複数の控訴裁判所において販売拒否命令についての控訴が進行中です。


出典(https://vaping360.com/vape-news/128052/fifth-circuit-court-rips-fda-grants-triton-appeal/

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